2023/4/1~2 木曽駒ヶ岳

2023年
  • 参加者:男性3名
  • 行程:
    • 1日目:千畳敷駅10:30~浄土乗越11:30~宝剣山荘12:00~駒飼の池13:00~二俣13:30~宝剣山荘14:50
    • 2日目:宝剣山荘7:30~中岳8:00~木曽駒ヶ岳山頂8:30~黒川源流2本滑走~中岳10:30~駒飼ノ池11:00~伊那前岳手前12:00~千畳敷駅12:30

 3月下旬の時点で中央アルプス千畳敷周辺の積雪はGW波という情報が入ってきました。ネットのライブカメラで確認すると通常なら見えていない伊那前岳の岩肌がすくし見えつつあるのを確認し、予定を1週間前倒しに変更することにしました。これにより日程の都合が合わない方が続出し、参加者8人の予定が3人になってしまいました。参加できなくなった方には大変申し訳なく感じましたが、後になるほど条件は悪くなり、ルート判断もむずかしくなるので、前倒しで強行することにしました。

4月1日(土曜日)晴れ

 午前7時前、 菅の台バスセンターには長蛇の列ができていました。この週末、天気は安定する予報が出ていたので登山者とスキーヤーが集中したのかもしれません。 始発から3本目のバスに乗り、 ロープウェイを乗り継いで10時過ぎに千畳敷に到着。すでに浄土乗越への登りは登山者で数珠つなぎになっていました。

 兼用靴にアイゼンを装着してシートラーゲンで出発。トレースはいっぱいあり適当に選びながら登りました。宝剣山荘の前でスキーを履き黒川源流へドロップイン。さすが3000m近い稜線だけあってクラストまでいかないもののかなり硬い雪面でターンのたびに緊張が走りました。

 駒飼の池を過ぎると斜面が一段と急になり、 正確なスピードコントロールを求められる状況でしたが、無事通過し木曽駒からの谷との合流地点に到着。 明日、滑る予定の斜面を偵察しますが、 雪はつながっているものの急斜面で幅がやや狭く、両側は岩が露 出している状態だったのでやめることにしました。 明日の予定は小屋に帰ってから考えることにし、滑ってきた 斜面をシールとトーで登り返しました。 午後になっても雪面は硬く、クトーが無ければおそらく歩くことになっていたでしょう。

 宝剣山荘の夕食は山小屋とは思えないほど豪華な食事でした。 ただ水が無いので手を洗ったり、顔を洗うことができませんでした。 ミネラルウォーター 500ml(400円)は1本無料でくれました。

4月2日 (日曜日) 晴れ

 朝の冷え込みでクラストした稜線をアイゼン装着シートラーゲンで木曽駒ヶ岳の山頂へ。 山頂からの展望 は南アルプス 八ヶ岳、 北アルプス、 御岳が見渡せて最高でした。 山頂から黒川源流右俣を2本滑走しましたが、斜度はきつくないもののクラストしている箇所があり少し緊張しました。

 中岳から駒飼の池までは気温も上がり快適な滑走ができました。 大休止の後、クトーとシールの併用で伊那 前岳の手前の稜線まで登りますが、北側斜面ということもあり、雪面が硬くクトー無しではおそらく登れなかったでしょう。

 本日のハイライト、 伊那前岳南斜面は出だしが30度を超える斜面で、ところどころ岩とハイマツが露出している状態で、スタート前にコース取りを再確認し、ドロップイン。当初はスピードコントロールに細心の注意を払いながらロングターンを切っていき、中盤からミドルターンに切り替えましたが、滑りごたえのある素晴らしい斜面でした。途中から右方向へトラバースをして千畳敷駅に下るつもりでしたが、 あまりにも快適だったのでカールの底まで下り、シールを付けて登り返しました。

 千畳敷駅から改めてカールを見渡すとヨーロッパアルプスの中にいるような錯覚を覚えます。 このロケーションの中、天候も合わさって最高の山岳スキーができました。

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